活魚の適正温度帯について

「活魚水槽の水温は何℃に設定すればよいの?」
今回はそんなお悩みにお答えします!!
活魚水槽では水槽に入れる魚種によって理想の水温が異なります。
設定水温が数℃変わるだけで活魚水槽の仕様はガラッと変わります。
よりハイパワーなクーラーに変更したり、寸法の変更や結露対策など、
既製品の仕様から大幅な変更が必要になります。
では魚種によって理想の設定水温はどのように変わるのでしょうか。
一般的には以下の温度帯に分類されます。
(※時期や導入時の水温等にも左右されます。)
<活魚の適正温度帯>
<20℃>
・カンパチ
(カンパチは比較的温暖な海域に生息するため、水温が適正範囲から外れるとストレスを受けやすく、健康状態が悪化することがあります。)
<17~18℃ 弊社規格水槽の設定水温です>
・タイ
・ヒラメ
・アジ
・アイナメ
・フグ
・イカ
・ブリ
・アユ など
<15℃>
・サザエ
・アワビ
・ハマグリ
・クルマエビ
・イセエビ
・ワタリガニ など
<5℃>
・オマールエビ(ロブスター)
・ホタテ
・毛ガニ
・ズワイガニ
・タラバガニ など
ご発注の際は管理する魚種をしっかりと把握して、適切な設定水温を知り、ご希望の設定水温を弊社にご提示下さい。
<活魚の水合わせ>おまけ
活魚を新しい水槽に移す際、水質の違いによるショックを防ぐために「水合わせ」が重要です。
適切な方法で行わないと、魚が弱ったり、最悪の場合死んでしまうことも…!
以下のポイントを押さえて、安全に水合わせを行いましょう。
✅ 水合わせの注意点
① 温度差をなくす
急激な温度変化は魚にストレス!
新しい水槽の水温と、魚がいた水の温度をゆっくり同じにすることが大切。魚を袋や容器ごと水槽の上に浮かべ、30分~1時間かけて温度を慣らす
急ぐと魚がショックを受けるので、時間をかけるのがポイント!
② 水質の変化に慣れさせる
水のpHや塩分濃度が急変すると、魚に負担がかかります。点滴法(新しい水を少しずつ入れる方法)などで、徐々に水質を慣らします。
1時間ほどかけて少しずつ新しい水を混ぜるのがベストです。
③ いきなり放流しない!
水合わせが終わっても、すぐに魚を放流するのはNGです。ゆっくり水槽に移し、しばらく様子を見る
魚が落ち着いて泳いでいるか確認してから、本格的に管理を開始します。
水合わせをしっかり行えば、活魚が元気に泳ぎ続ける!
活魚の健康を守るために、焦らず慎重に水合わせを実施しましょう!
※一般的な観賞魚飼育同様、導入の際は元の海水と水槽の水温の差を1℃以内にして生体の負担を最小限にして下さい。突然水温の異なる海水に導入すると、生体がビックリしてショック死してしまう場合がございます。慎重に導入した後にゆっくり時間をかけて適切水温まで冷やしましょう。